一流のドクターと三流のドクターの違い
一流のドクターは、「病気をやめるのは本人の仕事。医者の仕事はこれ以上、悪化しないように進行を遅らせるだけ」というスタンス。
ベストを尽くして、最終的には本人の自己治癒に委ねる。
それに対して、三流のドクターは、「自分が治してあげる」と息巻く。
そして、治らないと、「治せなかった」と落ち込む。
実におこがましい。
(神様か?)
脳の使い方、思考パターン、「思い込み」「信じ込み」あるいは「刷り込み」に関しては、答えを押し付ける行為は厳禁。
「幼少期に遡ってやり直せばいい」とか「母親との関係に問題がある」とは限らない。
根底に「恐れ」や「不安」があるとも限らない。
そうやって決め付けていること自体が、すでに「思い込み」であり「信じ込み」であり、余計な「刷り込み」。
たとえ、相手が
癌の末期であろうと
糖尿病であろうと
クローン病であろうと
それ以外の難病であろうと
本人がまだ気づいていない「思い込み」や「信じ込み」について、余計な誘導をしたり、先入観で断定して、答えを押し付けてしまうことは非常に危険。
コーチ・コンサルタント・カウンセラー・セラピストのミスリードや、余計な刷り込みをすることで、かえって、
相手が心を閉ざしたり
パニックを起こしたり
トラウマが悪化したら
手の施しようがない。
「ジ・エンド」
だからこそ、余計な誘導や、まして、答えを決めつけて本人に言うことは絶対にNG。
タブーだ。
私がコンサルで一番、気をつけているのは、まさにそこ。
先日、ある経営者に、「坂庭さんは私とは業界もジャンルも違うのに、どうして、私の問題を解決できると言えるんですか?」と聞かれたんだけど。
「集客やマーケティング、ブランディング、コミュニケーション、節税、投資などと違って、答えはあなたの頭の中にあり、私の頭の中にはないからです。私は、あなたに思い込み、信じ込みに気づかせることが仕事であり、気づいて、やめるのは、あなたの仕事です。」と。
もちろん、「気づくか?気づかないか?」「気づいた上で、今の自分をやめるか?やめないか?」は、本人次第。
常に、「答えは本人の頭の中にある」、もっというと、「答えは本人の頭の中にしかない」というニュートラルなスタンスでいないと、先入観で断定してしまったり、ミスリードしかねない。
先日も、あるクライアントのコンサルをしたけど、
「答えを教えてもらえたら、どんなに楽か。『私の思い込み、信じ込みを教えてください!そのメモを私に見せてください!』と言えたら、どんなに楽か。でも、それじゃ解決しないということですよね?」と聞かれ。
「そうですね」と答えた。
実際に、先日、私のセミナーで「もっとテンプレートのような具体的な答えを教えてください」という参加者がいたが、「私のセミナーやコンサルでは答えは一切言いません。答えが欲しいなら、他のセミナーやコンサルに行ってください」とお伝えした。
(もちろん、それで解決すれば、イイけど)
誘導してもらい、答えらしきものを聞いたところで、単なる知識や情報として「ふーん」で終わってしまい、解決しない。
(っていうか、それで解決しないから、私のセミナーに参加したんじゃないの?)
「答えは常に本人の頭の中にある」ということ。
「治してあげよう」なんて、エゴでしかない。
(神様じゃないんだから)
もし、あなたがコンサルやコーチ、セラピスト、ヒーラーで、「自分が治してあげた」という手柄が欲しくて、スッキリしたいなら、1人でシコシコやってろ。
という話。
で、あなたの主治医は一流?それとも三流?
では。
世界一の健康オタク
ブレイクスルー・コンサルタント
坂庭鳳